コンセプト
いま考えてみたい、私たちの未来
総務省の発表によると、平成19年3月末の3大都市圈の人口は、初めて日本の総人口の半数を上回ったという。
東京圈の人口は、日本の総人口の3割弱。
大都市への一極集中は今も進み、地方の過疎化は依然深刻だ。
高度経済成長期、技術革新により製造業の生産性が向上し、一次産業(農山漁村)から二次産業(都市)へと労働人口は急速に移行した。
生産性の向上は、労働者の所得水準を引き上げ、お金によって手に入る楽しみの多様化と、都市における教育やインフラ整備を促した。
また、都市における人口の集中は、商業やサービス業などの第三次産業を発展させた。
人口が集中するほど新たな事業展開が可能な第三次産業は、雇用を生み出しながら増大し、農山漁村から都市への人口流入という流れを固定化したといわれる。
こうした現状のなか、将来を見据えてノースプロダクションが取り組みたいことをいま考えてみてみたい。
農山漁村は大切な場所
ここで見落されがちなことがある。
それは二次産業も、三次産業も、一次産業からの供給を前提として成り立っているということだ。
自然の恩恵が途絶えれば、社会は存続し得ない。
第一次産業が、他の産業を上回る所得や労働環境を提示できない限り、今後も都市ヘの人口流入は続くだろう。
しかし、農山漁村が活性化しなければ都市も立ちゆかないはすだ。
それならば、都市と地方が共存できる方法を探すべきではないか。
「人、モノ、オカネ」が集中する「都会」、天然資源や農林水産物が豊富、豊かな自然と心豊かな人たちが住む「農山漁村」、食料自給率1%(東京)や2%(大阪)の「都会」と1000%をほこる(とかち)「農山漁村」、こうして比べてみればこの地域が都会にとっても重要な場所であることは間違いない。
相手を思いやり、助け合う「心」がある
人知を超えた「自然」と対峙する仕事である一次産業では、自然の中で努力が「報われない」こともたくさんある。
努力不足でも、努力の仕方が悪かったのでもない。
しかし、その「報われない」を前提とすることで見えてくることがある。
それが「思いやり」であり「助け合い」だ。
経済社会の中では、「助け合い」でさえ相互応酬や「貸し借り」の概念で捉えられることがある。
しかし「助け合い」は、本来、生きていくための人間の「知恵」、そして、自分の思い通りにならないことにどうやって対峙していくかは、古くからの人間のテーマだったはすだ。
農山漁村には、経済価値を前提としない人のつながりや信頼、そして「思いやり」や「助け合い」の心が開拓の歴史からずっと育まれている。
「食・心」がキーワード 都市との信頼関係を築く
世界的な穀物需要の増加、安全で安心できる食の確保など、「食」への関心は今までにない高まりを見せています。
また、都会では子供の教育において日常では学び得ない豊かな人間性を育むために農山漁村、つまり田舎との交流を求めています。
このように「食」「心」といった農山漁村が大切に育んできたものが今求められているのです。
農山漁村はこの国のひずみを解消するためにもかけがえのない場所です。
言い方を変えればこの地域は、そこに住む住民たちだけのものではないともいえます。
都市への一極集中が進む中であって、都会と農山漁村が、お互いの立場を理解し、足りない部分を補い合っていく共生の関係を築き上げること。
対立ではなく活かし合う関係、信頼関係を作ること。
こうした新しい交流のかたちを発信したいと考えています。

地域で頑張っている農家さんや漁師さんをプロデュース!
燃料の高騰、飼料の高騰、資材の高騰、輸入自由化。
今、日本の基礎を担う第一次産業者が悩んでいる時代。
高度に流通が発達した現代。食べてくれる人より買ってくれる人の言う事を聞くようになってしまった生産者は、流通に求められる規格品を作る事が売れる条件になってしまった。
しかし、食べてくれる人は、本当に何を求めているのか。
生産者はこんな時代だからこそ、直接向き合い知るべきなのではないだろうか。
生産者が直接消費者とやりとりをすることかた得られる「気づき」は何ものにも変えられない財産となる。
消費者の生の声は「喜び」「やりがい」に変わり、生産するということにより自信と誇りを持つことにつながる。
昨今問われている「食の安全問題」。
生産者が消費者の顔を思い浮かべて作るものに「偽装」などはあり得ない。
だから、生産者と消費者の直接交流をあらゆる場面で実現させたい!
生産者は生産することが本業だ。それを疎かにしたら、いいものは作れない。生産品の9割は、従来の流通に任せればよい。
でも1割いや1%でも直接やりとりできる手段をすべての生産者に持ってほしい!
そしたら、もっともっと、しあわせで楽しい「食」の未来がこのニッポン訪れる、そんな気がします!
農協・漁協の「支え合い」の精神が大きな宝物です!
多くの消費者が農産物や水産物を工業製品のように効率よく、計画的に生産でき、効率的で計画性の高い、人工的な例えば、遺伝子組み換え作物を好むとか、農薬、除草剤を多く使った作物を好み、それを生産することを求めているでしょうか?
おそらく違うと思います。多くの消費者はその逆でできるだけ自然状態に近い農作物を選びますし、魚介類においては、養殖ものよりも天然ものに価値を見出しています。
しかし、自然に近いということは、それだけ計画性がなく、安定性にかけることを意味しています。
その産品を生産するということは、どういうことなのか?を考えてみてください。
自然と対峙した産業である農業、漁業にとって、支えあい、助け合う組織として「農協」・「漁協」は不可欠な存在であることが理解できるはずです。
産地組合は、絶対守っていかなければならない組織!だから、弊社は産地組合の応援をしたい!と考えます。
そしてその組織がきちんと役割を果たしつつ、同じ枠組みの中で生産者が直接消費者と取引をし、それを産地組合が応援し、サポートする体制を作りたい!
きっと生産者の得る「気づき」は組合の発展にも欠かせない要素となるはずです。
そんな、農家、漁師、農協、漁協の関係がこれからの未来に求められていると思っています。
